WiMAXには『ハイスピードプラスエリアモード』という、速度が速く対応エリアも広い通信モードがあります。
「ほかのモードとは何が違うの?」「どれくらい速いの?」という疑問に答えつつ、ハイスピードプラスエリアモードを使用する際の注意点や切り替え方法などを説明します。
目次
WiMAXのハイスピードプラスエリアモードは通信エリアと速度が強化される
現在販売されているWiMAXルーターでは、WiMAX2+回線を使用する『ハイスピードモード』と、WiMAX2+回線に加えてauの4G/LTE回線をあわせて使える『ハイスピードプラスエリアモード』の2種類から通信モードを自由に選べます。
ハイスピードプラスエリアモードは、ハイスピードモードよりも速度が速く、対応エリアが広いのが特徴です。
速度は最新機種のW05の場合、ハイスピードモードで下り最大558Mbps、ハイスピードプラスエリアモードでは最大758Mbpsと、やや差がありますね。
また、対応エリアを人口カバー率で比較すると、ハイスピードモードは90%以上、ハイスピードプラスエリアモードは99%以上となっています。
au 4G/LTEの電波が入る場所であればつながるので、「WiMAX2+は圏外だけど、auスマホは使えるエリア」にいることが多い場合におすすめです。
WiMAX2+の回線は山間部や地下に弱いので、こういった場所は特にハイスピードプラスエリアモードが有利です。
ハイスピードプラスエリアモードはWiMAX2+回線にau 4G/LTEがプラスされているので、速度もかなり速いです。
「ハイスピードモードでは少し遅いな」という場合にも使ってみてくださいね。
WiMaxの3つの通信モードを比較
WiMAXの3つの通信モードをすべて紹介します。
ノーリミットモード
WiMAX2+回線より前にサービスが開始された『旧WiMAX回線』を使用した通信モードです。
特徴としては、「月に7GBまで」「3日に10GBまで」といった通信容量の制限が一切ないという点が挙げられます。
ただし、現在ではサービス終了に向けて速度の引き下げが行われており、最大速度は13.3Mbpsとかなり低速です。
また、最新端末の多くはこのモードに対応していないので、実質的に廃止と考えてもいいでしょう。
ハイスピードモード
ハイスピードモードは、WiMAX2+回線を使用した通信モードです。
『ギガ放題』というネットし放題のプランで契約すれば、月当たりの使用量に上限はありません。
ただし、3日間で10GB以上使用すると、翌日のネットワーク混雑時間帯(18時から翌2時)におおむね1Mbpsの速度制限がかけられてしまいます。
1Mbpsあれば、そこまで困ることもありませんし、制限時間も短いので、あまり心配する必要はありません。
対応エリアは人口カバー率90%以上、速度は下り最大558Mbps(W05の場合)です。
ハイスピードプラスエリアモード
ハイスピードプラスエリアモードは、WiMAX2+回線とau 4G/LTE回線を束ねて同時に使用するモードです。
下り最大785Mbpsと光回線並みの速度が出せます。(W05の場合)
auが持つ4G/LTE回線を使うので、人口カバー率99%と対応エリアが広いのも特徴です。
LTE回線は本来、各ケータイキャリアがスマートフォンやタブレット向けに作った通信回線で、全国各地に基地局が整備されています。
そのため、速くて対応エリアが広いのですね。
WiMAXのハイスピードプラスエリアモードは月1,005円の別料金
ハイスピードプラスエリアモードは、端末の画面からモード切り替えを行うだけでその月は1,005円かかってしまうので要注意!
ただ、以下の場合は無料で使えます。
◆ギガ放題プラン(3年)で契約
3年契約の場合、ハイスピードプラスエリアモード利用料がかかりません。
◆通常プラン(3年or4年)で契約
3年、もしくは4年の契約であればハイスピードプラスエリアモードのオプション料金が無料です。
ギガ放題、通常プランのどちらでも、3年以上の契約であれば無料で使えるということですね。
WiMAXのハイスピードプラスエリアモードを使う時の注意点
以下はハイスピードプラスエリアモードを使用する際の注意点です。
1度でも切り替えたら月額1,005円がかかる
先ほど紹介した「無料で使える場合(=契約期間が3年以上)」を除き、一度でもこのモードに切り替えてしまうと、その月は月額1,005円がかかってしまいます。
「操作を間違えた」「カバンの中で勝手にこのモードになっていた」なんてことがあったら、使う気はなくても課金されてしまうので、もったいないですよね。
ですが、モードの切り替えは、通信モード選択をタップして、ハイスピードプラスエリアモードを選ばない限り、行われません。
さらに、確認画面で『OKボタン』を押す必要もあるので、「間違えて押してしまう」「勝手に切り替わる」という可能性は極めて低いでしょう。
1ヶ月に7GB以上使うと通信速度制限がかかる
ハイスピードプラスエリアモードを使っての通信量が7GBを超えると、128kbpsの速度制限がかかってしまいます。
これはスマホのデータ制限がかかった時と同じ速度で「かなり遅い」と感じるでしょう。
では、どれくらい遅いのか、具体的な例を挙げて説明します。
128kbpsは、メールやLINEで文字のやり取りは難なく行える速度です。
しかし、画像サイズの大きな写真や動くスタンプの表示には時間がかかってしまいます。
TwitterやFacebookに関しては、文字は表示されますが、画像の読み込みにはかなりストレスがかかるでしょう。
写真メインのインスタグラムをスムーズに閲覧するのは難しいですし、写真アップロードやストーリーを見るのにもかなり時間がかかります。
ネットのゲームは、インストールやアップデート、読み込みなどを行う際にかなり速度が必要です。
128kbpsでは一般的なスマホゲームやPCのオンラインゲームのプレイは不可能でしょう。
動画の閲覧も難しく、Youtubeの低画質動画も満足に見ることはできません。
ネットサーフィンは、文字メインの軽いサイトであれば「やや読み込みに時間がかかるな」くらいで問題なく行えますが、写真がいくつもあるサイトの場合は「写真だけ表示されない」「読み込みに時間がかかる」という状況になると考えられます。ストレスフリーとはいかないですね。
128kbpsの通信速度では、
「メールやLINEでの文字のやり取りはOK」
「写真の表示には時間がかかる」
「動画やゲームはほぼ不可能」
だと思っておきましょう。
速度制限はいつ解除される?
128kbpsの速度制限は、一度かかってしまうと翌月にならないと解除されません。
(スマホのデータパックと一緒ですが、WiMAXの場合はデータ容量の買い足しができません…)
また、注意してほしいのが「ハイスピードモードに戻しても制限がかかったまま」だという点です。
これはかなり痛いですよね。
速度制限を避けるためにも、ハイスピードプラスエリアモードの使用は「WiMAX2+が使えないエリアに行ったとき」「速度を上げたいとき」に絞りましょう。
とはいえ、このモードが便利であることは間違いありません。
モードの戻し忘れが無いよう、注意しながらフル活用してください。
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