WiMAXルーターはコンパクトなのに高速通信が可能な、とても便利なアイテムです。
ですが、初めて契約するとなると『うちのパソコンでは繋がらないのでは?』、『接続するのが大変そう』と不安になってしまいますよね。
そんな不安を解消するために、WiMAXの接続方法やつながらない場合の対処法をご紹介します。
目次
Wimaxとパソコンを接続するための設定方法
WiMAXとパソコンをつなぐ方法は、
≪USBケーブル接続≫
≪クレードルを使った有線LAN接続≫
の3種類があります。
さっそく、それぞれの設定方法を見ていきましょう。
Wi-Fi接続(無線LAN)での設定方法
まず、Wi-Fi(無線LAN)に手動で接続する際の手順を紹介します。
事前にWiMAXの電源を入れ、『情報』をタップし、ネットワーク名(SSID)とセキュリティーキー(パスワード)を確認しておきましょう。
パソコン側で行う操作は以下の通りです。
- PCのWi-Fi機能をオンにする
- PCのネットワーク表示一覧から、WiMAXのネットワーク名(SSID)を選ぶ
- セキュリティーキー(パスワード)を入力し、『次へ』を押す
セキュリティーキーを入力しさえすればいいので難しくはありませんね。
Windowsの場合、Wi-Fiの設定画面は、
『スタートボタン』→『設定アイコン』→『ネットワーク』の順で進んでいけば簡単に見つかります。
上の写真のように、タスクバーの時計の左側にある「パソコンのアイコン」をクリックしても一覧(Wi-Fiの電波を受信しているデバイス名)が出るので、簡単な方でチェックしてみてください。
無線LANの受信機が別途必要なケースがあります
ノートパソコンやタブレットの場合は、内部に組み込まれていることが多いのですが、デスクトップパソコンの場合は別途“無線LANの受信機”(子機)を購入しないとダメな場合があります。
価格帯は1,000円前後、大きさはUSBメモリくらい、接続先はUSBポート、家電量販店やネットショップで手軽に手に入るので、Wi-Fiの電波を受信できていないようなら、別途購入しておいてください。
USBケーブル(有線)での設定方法
続いて、USBケーブルで接続する方法です。
- ルーターの電源を入れ、電波が受信できているかアンテナをチェックする
- 付属のUSBケーブルを使ってPCとルーターを接続する
- PCにドライバーが自動的にインストールされるので待つ
物理的にケーブルをつなぐだけでいいので、難しい設定やパスワードの入力が面倒だという方におすすめです。
もし、自動的にドライバーがインストールされない場合は、Windows7の場合『スタート』→『コンピュータ』を、Windows8以降であれば『エクスプローラー』の画面を開いてみてください。
SPEED Wi-Fiのアイコンを選んで、その中のセットアップファイルをクリックするとドライバーがインストールされます。
通常は勝手にインストールが始まるので心配しなくても大丈夫です。
ただし、WindowsXPの場合は、プロバイダのサイトからドライバーのインストールを行う必要があります。
クレードルを使った有線LANでの設定方法
クレードルを使った有線LAN接続はさらに簡単です。
- WiMAXルーターをクレードルの上に置く
- LANケーブルでPCとクレードルをつなげる
たったこれだけです。
(クレードルを経由でルーターの充電をしたい人はACアダプタを使ってください)
LANケーブルを持っていない場合は、家電量販店やホームセンターで販売されているので事前に買っておきましょう。安いものなら500円程度です。
クレードルは、WiMAXルーターの設置台のような装置で、WiMAXルーターと同時に購入することもできますし、あとからAmazonや楽天で購入も可能です。(3,000円~4,000円)
WiMAXとパソコンの接続は超簡単
Wi-Fi、USBケーブル、クレードルと有線LAN、どれの方法でも簡単にWiMAXに接続できることが分かりましたね。
難しい操作はほとんどないので、好きな方法で接続してください。
WiMAXとパソコンの接続方法<それぞれのメリットとデメリット>
どの接続方法もとても簡単ですが、実は、使っているパソコンによってそれぞれメリット・デメリットがあるのです。
これからメリット・デメリットを詳しく説明するので、自分が今使っているパソコンにはどの接続方法がベストなのか、チェックしましょう。
Wi-FiでパソコンとWiMAXを接続するメリット・デメリット
Wi-FiでPCとWiMAXを接続する差のメリットは以下の通りです。
メリット1 通信速度が速い
WiMAX最新端末の【Speed Wi-Fi NEXT 05】でれば、実効速度100~150Mbpsでの高速通信が可能です。
これだけのスピードがあれば高画質動画視聴やオンラインゲームも問題なく行えます。
メリット2 接続場所を選ばない
無線接続なので、ルーターとパソコンが離れた場所にあってもネットが使えます。
「ルーターは1階、パソコンは2階で」というのもOKですし、別の部屋にいる家族が利用することも可能です。
一方でこんなデメリットもあります。
デメリット1 セキュリティーキーの入力が面倒
初回の設定時のみですが、『WEPキー』、『WPAキー』といったパスワードを入力する必要があります。
アルファベットの大文字と小文字や数字が入り混じった不規則な文字列なので、打ち間違いしやすいです。
当然、一カ所でも違っていれば入力し直しになるので、面倒くさいと感じてしまいますよね。
デメリット2 設置状況によって通信が不安定になる
Wi-Fiの接続は、パソコンとルーターの間にテレビや冷蔵庫、電話の子機などの≪電磁波を出している機器≫があると、電波が妨害されてしまいます。
そのため、環境によっては電波を受信しづらくなり、通信が不安定になってしまうので注意が必要です。
USBケーブルでパソコンとWiMAXを接続するメリット・デメリット
続いて、USBケーブルを使った接続のメリットです。
メリット1 USBスロットに挿すだけだから簡単
パソコンのUSBスロットにケーブルを挿すだけで、自動的にルーターを認識し、接続してくれます。
Wi-Fi接続時のようにセキュリティーキーを入れる必要がないので、楽ですね。
メリット2 安定したネット通信が可能
有線接続なので、安定しており、通信が切断される心配がありません。
デメリットには次のような点が挙げられます。
デメリット1 パソコンのUSB規格によっては通信速度が遅くなる
パソコンのUSBスロットの規格によって速度が変わってしまいます。
差し口が青色のUSB3.0という規格であれば、データ転送速度が5Gbpsと速く、通信速度も速いです。
しかし、差し口が白や黒のUB2.0という規格のパソコンの場合、30~40Mbpsno転送速度しか出ず、WiMAXルーターが受信したデータを素早く処理することができません。
WiMAXが通信速度の速い最新機種だったとしても、その力を十分に発揮できないので、もったいないですね。
また、WiMAXルーターにはUSBケーブルが付属していますが、このケーブル自体がUSB2.0 規格のものなので、USB3.0のケーブル(1,500円ほど)を別途購入しなければなりません。
クレードルを使ってパソコンとWiMAXを接続するメリット・デメリット
以下は、クレードルと有線LANを使う接続方法のメリットです。
メリット1 Wi-FiやUSB接続よりも通信速度は速い
有線LANを使用するため、Wi-FiやUSBケーブルよりも速度が速く、安定したインターネット通信が可能です。
メリット2 WiMAXルーターの電波受信感度が良くなる
WiMAXのルーターは机に平置きにして使うと、机に面した部分の電波の受信感度が悪くなってしまうという弱点があります。
しかし、クレードルを使うと、WiMAXルーターが垂直に立った状態になるので、四方から電波を受信することができるようになり、速度や安定性が向上するのです。
また、2017年11月発売の【Speed Wi-Fi WX04】専用クレードルには、『Wウィングアンテナ』という特殊なアンテナがついており、室内の受信感度が約20%向上すると言われています。
WX04を使用する場合には、ぜひクレードルを使用してみてくださいね。
クレードルを介してWiMAX接続をするデメリットは次のとおりです。
デメリット1 パソコンのLANポート規格によっては低速になる
パソコンについているLANポートの規格が『10BASE-T』だと、データの転送速度が10Mbpsと遅く、WiMAXのスピードを十分に発揮することができません。
LANポートの規格を事前に確認しておいてくださいね。
最低でもデータ転送速度100Mbpsの『100BASE-TX』、できれば1Gbpsの『1000BASE-T』の規格であればよいでしょう。
規格は、パソコンの型番をインターネットで検索するか、パンフレットや説明書を見れば簡単に分かります。
ちなみにWindows8.1以上を搭載しているパソコンであれば1000BASE-Tに対応しているケースが多いです。
また、LANケーブルにも規格があるのでチェックしておきましょう。
パソコンが最新の規格なのにケーブルが古くて通信速度が遅くなってしまっては、もったいないですよね。
デメリット2 機種変更の度にクレードルも買い替えないとダメ
WiMAXルーターにはそれぞれ専用のクレードルがあり、機種変更をするたびに新しいクレードルを買う必要があります。
クレードルは3000円台で販売されていますが、2、3年おきに購入するとなると地味に痛い出費ですね。
WiMAXが接続できないパソコンの特徴
以下の条件にあてはまるパソコンはWiMAXが接続できません。
・無線LANの受信機能がない
・USBスロットがない
・有線LANポートがない
ただし、よっぽど古いパソコンでない限り、上記の機能がまったくないということはほぼないので、安心してください。
どれか1つでもあればOKですが、念のため確認しておいてくださいね。
WiMAX内蔵パソコンなら設定しなくても確実にネット接続できる?
【WiMAXパソコン】というWiMAXが内蔵されたパソコンが各社から販売されていました。
このパソコンには、もとからWiMAXが組み込まれているので接続設定をする必要が一切ありません。
しかし、このパソコンが最後にリリースされたのが2014年の夏で、現在は生産終了となってしまっています。
もし、中古のパソコンショップやフリマサイト等で購入できたとしても、2014年のパソコンは古すぎて使い物にならないでしょう。
そのためWiMAXパソコンは選択肢から外すのが無難です。
WiMAXとパソコンのセット販売は自分で設定が必要
「WiMAXと同時契約でパソコンが1円」というような広告を見たことはありませんか?
WiMAXと抱き合わせでパソコンが販売されていることがありますが、セット販売だからといってネットの設定がされているわけではありません。
普通のパソコンと同じように設定を行う必要があります。
しかも、セットで売られているパソコンは型落ち製品がほとんどで、中には5年以上前のモデルの商品もあります。
古いモデルは無線LANやUSB、有線LANの規格が古く、WiMAXに接続しても、通信速度が遅い可能性が高いです。
せっかくWiMAXの通信速度が向上しているのに、これでは意味がないですよね。
また、このようなセット販売で購入するとWiMAXの月額料金が2,000円近くも高くなっていたり、3年縛りになっていたりというケースが多いです。
この場合、トータルで2,000円×36か月=72,000円も多く支払うことになってしまいます。
72,000円出せば、ある程度性能が良く、新型のパソコンが買えるにも関わらず、セット販売を利用してしまうと型落ちで性能の低いパソコンしか手に入りません。
また、解約する際に「解約手数料として別途20,000円請求された」なんて事態に陥ることもあります。
このような注意点は契約書に豆粒のような小さな字で書かれているためなかなか気付きません…。
兎にも角にも、安いものには裏があるものです。
「パソコンが1円?安い!」といって安易に購入するのはやめておきましょう。
WiMAXがパソコンに繋がらない・接続できない時の対処方法
WiMAXは接続が簡単で、通信速度が速い便利なアイテムですが、ずっと使っていると「調子が悪い」と感じることもあるでしょう。
そこで、接続が不安定な時の対処法を接続方法別にご紹介します。
Wi-Fi(無線LAN)使用時
・ルーターの置き場を変える、アンテナを自作する
WiMAX本体を確認して、アンテナが0~2本しか立っていない時は、WiMAXルーターが基地局からの電波を受信しにくい場所に置かれている可能性があります。
この場合、ルーターの置き場所を変えてみましょう。
窓際の高い位置に置くと通信速度が上がりやすいです。
また、アンテナを自作することもできます。
方法はとても簡単で、100円均一やスーパーなどに売られているアルミボウルに、ルーターを入れるだけです。
電波がアルミに反射することで、一カ所に集まり、ルーターが電波を受信しやすくなります。
よくベランダに設置されているパラボナアンテナ(衛星放送を受信する機器)と同じ仕組みですね。
自作アンテナは、吸盤やタブレットスタンドを使ってアルミボウルとルーターを固定することもできます。
見栄えは少し悪いですが、通信速度が2倍になったという人もいるので、やってみる価値はありますよ。
・有線接続に変えてみる
直接、パソコンとルーターをUSBケーブルや有線LANで接続するのも効果的です。
電子レンジや電話の子機の電磁波に邪魔されることが無くなるので、通信が安定しやすくなります。
有線接続時
・ケーブルを新しいものに交換する
古いケーブルは断線してしまっている可能性があります。
また、「パソコンは新しくても、ケーブルの規格が古い」ということもあるので、パソコンに合ったケーブルを購入しましょう。
・短いケーブルで試してみる
ケーブルが長すぎると、データ転送に時間がかかってしまいます。
できるだけ短いケーブルに変えてみましょう。
接続方法問わず
・通信速度制限がかかっていないか確認
WiMAXの契約がギガ放題ではなく、通常プランの場合、月に7GB以上使用すると128Kbpsの通信制限がかかってしまいます。
また、ギガ放題を契約していても、『ハイスピードプラスエリアモード』というau 4G/LTE回線での通信を7GB以上した場合も同様に制限がかけられます。
月ごとの通信量はWiMAXルーターの画面に表示されるので、小まめにチェックしてくださいね。
通常プランを使用していて頻繁に制限がかかる場合、ギガ放題プランへ変更することをおすすめします。
・パソコンのドライバをアップデートする
ドライバはWiMAXルーターをパソコン上で使うための情報が入っているファイルで、これが古いとデータ受信が上手くできないことがあります。
また、WiMAXルーターをアップデートした場合、それに合わせてドライバも最新の状態にしておく必要があります。
(古いパソコンでない限り自動的にアップデートされます)
・WiMAXルーターをアップデートする
WiMAXルーターにインストールされているソフトウエア(OS)は、不具合の解消や機能の追加、通信速度の改善、セキュリティの強化などを目的にアップデートが行われることがあります。
ルーターの機能を最大限に引き出すためにも常に最新のバージョンにしておきましょう。
アップデートはWiMAXルーター本体、もしくはWiMAXに接続されているパソコンやスマホから行えます。
・WiMAXルーターを再起動or初期化する
理由は明らかではありませんが、ルーターの再起動や初期化で不具合が解消されるということがあります。
同様に、WiMAXの本体に挿入されているSIMカードを何度か抜き差ししたらつながりやすくなったというケースもあるので、試してみてください。
WiMAX契約前に必ず確認すべきこと【届いたけど繋がらない!を避けるために】
WiMAXの契約前に確認しておくべきことは以下の2つです。
対応エリア内かどうか
自宅やよく使う場所がWiMAXのサービス対象エリアかどうかを確認しておきましょう。
UQ公式サイトから『サービスエリアマップ』をクリックすると都道府県ごとのマップが表示されます。
地図上のピンク色の部分が対応エリアです。
東京を中心に表示してみましたが、都心部はほぼ100%カバーしているので対応エリアで困ることはほとんど無いでしょう。
また、住所を入力して、特定の場所のサービスを○、△、×で判定する『ピンポイントエリア判定』を利用するとより詳しく調べることができます。
こちらのページでも検索できます→WiFi電波サービスエリア検索-WiMAXナビ-
WiMAXとの物理的な接続手段があるかどうか
お使いのパソコンに
「無線LAN」
「USBスロット」
「有線LANポート」
があるかどうかを確認しておきましょう。どれか1つでもあればOKです。
この2項目さえ満たせば、ルーター到着後すぐにネットが使えるので安心ですよ♪
13社18回線を気になる項目で比較!!2019年8月のおすすめWiMAXプロバイダTOP5 !

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2 | とくとくBB(キャッシュバック) | 3,335 | |
3 | JPWiMAX | 3,336 | |
4 | Cloud Mobile | 3,364 | |
5 | とくとくBB(月額割引) | 3,407 |
No | プロバイダ | 金額(円) | 公式サイト |
---|---|---|---|
1 | とくとくBB(キャッシュバック) | 32,100 | |
2 | BIGLOBE(クレカ払・キャッシュバック) | 30,000 | |
3 | Broad WiMAX | 25,000 | |
4 | @nifty WiMAX | 23,100 | |
5 | BIGLOBE(口座振替・キャッシュバック) | 15,000 |
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---|---|---|---|
1 | DTI WiMAX2+ | 0 | |
2 | Asahi Net | 0 | |
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4 | とくとくBB(月額割引) | 2,170 | |
5 | Broad WiMAX | 2,726 |